【節税効果】(定額型)個人年金保険を5年間継続してみた結果と解約理由について【運用益】

投資

こんにちは!上級初心者(⇨運営者情報はこちら)です!

今回は、私が5年間こつこつ継続していた(定額型)個人年金保険の「運用結果」(節税効果含む)とその「解約理由」について紹介します!



資産運用や節税目的でこれから個人年金保険を始めようとしている方に参考になるかと思います!!

この記事では「個人年金保険」という金融商品を否定する意図は全くありません。
銀行預金をしているだけよりは良い選択かと思いますし、適切な商品選択をすれば元本割れをするリスクも非常に少ないと思います。
一方で、個別株や投資信託を購入している方などリスクをもっととれる方にとっては、少々物足りない金融商品であるということを紹介しています!

(定額型)個人年金保険とは

簡単に説明すると、貯蓄性のある保険で、長期間(最低でも5~10年間)継続することで元本割れするリスクをほぼ無くしつつ、運用益節税効果を期待できる金融商品です!

社会人の方であれば、会社などに出入りしている保険会社の営業さんが生命保険や医療保険などと一緒に販売しているイメージが強いですね!
私が加入していた(定額型)個人年金保険は、勤めている職場が斡旋している個人年金保険でしたので、民間の保険の営業さんから直接提案される個人年金保険よりは多少、有利な条件となっているようです(;・∀・)

個人年金保険料控除について

個人年金保険料控除は、生命保険料控除の一部です!

所得税では、年間払込保険料が80,000円超控除される金額が一律40,000円


住民税では、年間払込保険料が56,000円超控除される金額が一律28,000円となっています。


ざっくりの概算ですと、平均年収くらいの方であれば、個人年金保険料控除を最大限使うと6,800円/年の節税になります!
年収の高い方であれば、所得税率が高くなりますので、その分節税効果は若干ですが高くなります!


しかし、そもそもの控除額がかなり少ないので、節税効果」自体はあまり高いものではありません(;^ω^)

運用益と節税効果の試算結果

保険会社が提示している試算予想に基づき、個人年金保険の運用益と節税効果を合計したものを次の表の通り試算してみました!私の完全なミスですが、本来であれば個人年金保険に加入する前にしっかりと試算するべきでした!!

これから加入を検討している方は、保険会社から試算予想が提示されるかと思いますので、最低でも年利回り(節税効果含む)を計算したほうが良いと思います!

個人年金保険の試算表

*3,000円/月積立・所得税5%・住民税10%で計算
*積立金・解約返戻金は、保険会社の予定利率に基づき試算


試算の結果、運用益と節税効果を合計した年平均利回りは、積立期間30年間で1.52%でした!!


この資産結果だけを見ると、そんなに悪くない金融商品なのかな??と一瞬だけ思いました、、、


しかし、積立期間5年間の時が利回り4.05%で最高なのに対し、その後はどんどん年利回りは低下していき、最終的に年平均利回り1.52%に落ち着くということになっています(;^ω^)


詳細な試算してみて、以下のことに気が付きました!

  • 個人年金保険料控除の年間の限度額に上限があるので、1月当たりの積立額を増やしても節税効果は限定的(80,000円/年を超える積み立てをすればるすほど、むしろ節税効果は低下する

  • 6,666円/月(80,000円÷12カ月)の積立金額の場合に節税効果が最高になるので、余剰資金の多い人には物足りない

  • 所得税率が高くなれば(10%など)節税効果も若干であるが高まるが、所得が多い人ほど余剰資金が多い可能性が高いので、個人年金保険だけで十分な資金を効率的に運用することは難しい

  • 30年間で年利回りが1.52%ですと、一見すると元本割れはしていませんが、長期的なインフレリスクには全く対応できないので、実質、資産が目減りしているのと同じ(インフレリスクに対応するのであれば、最低でも年利回り2~3%は必要)

以上のことから、個人年金保険が向いている人は、毎月の積立金額が少なく元本割れのリスクを極力取りたくない人に限られるかと思います!

個人年金保険(5年間)の運用結果

実際の私の個人年金保険(積立年数5年間)の運用結果は次の通りです!

・積立年数:5年間(60カ月)


・払込金額:960,000円(16,000円×60カ月)


・積立金額(解約返戻金):964,474円


・節税効果:6,800円×5年=34,000円


・積立金額+節税効果=998,474円


・利益率:4.0%


・年平均利回り:1.59%

毎月の積立金額(16,000円)が個人年金保険料控除の限度額(6,666円)を超えているので、保険会社が示していた試算よりは節税効果が小さいです。
したがって、利益率・年平均利回りともに試算より少なくなっています!


5年間運用した感想としては、銀行預金をしているよりは全然良かったかなと思います!
しかし、5年前、私が個人年金保険を開始する際に、つみたてNISAと個人年金保険のどっちを始めようか相当迷った末に個人年金保険を選んだ経緯があります、、、(;^ω^)


結果論ですが、5年前につみたてNISAを始めなかったために、大きな機会損失が出ていると思うと悔しい気持ちでいっぱいです(‘ω’)

個人年金保険の解約理由

解約理由は、概ね上記で紹介した通りですが、個人年金保険は長期運用であるにもかかわらず、年間利回りが低いことと、節税効果も限定的であることです!

個別株や投資信託を購入していない方からすると、個人年金保険であっても銀行預金に比べ魅力的な商品に映るかと思います!
しかし、私を含め個別株や投資信託などの金融商品を購入している人にとっては、少々物足りない商品に感じるかと思います(>_<)

解約した後の資金に使途についてですが、2024年からスタートする新NISAの投資資金に充てたいと考えています!!

結論

  • 個人年金保険は、銀行預金しかしていない人には魅力的な商品である可能性がある

  • 個別株や投資信託を購入してる人にとっては、投入資金・運用結果・節税効果ともに少々物足りない可能性が高い

  • 投資先の優先順位は、NISA(新NISA含む)>iDeCo>=個人年金保険(あくまで個人的感想です。異論は認めます!)