【司法試験】CBT方式(パソコン受験)の資格・検定試験に最低限必要なタッチタイピング(ブラインドタッチ)技術について【予備試験】

タイピング

こんにちは!上級初心者(⇨運営者情報はこちら)です!

今回は、将来的に必要となるであろうCBT方式(パソコン受験)における「資格・検定試験に最低限必要なタッチタイピング(ブラインドタッチ)技術」について、私見を交えながら紹介します。

現状、資格・検定試験の試験様式は、大きく分けてPBT方式・CBT方式・IBT方式の3つに分類されます。

人気記事一覧

【脱初心者】e-typing(イータイピング)でスコア400(レベルProfessor)を超えるための練習期間・練習方法について【腕試しタイピング】
【小指・薬指】タッチタイピング(ブラインドタッチ)を練習して始めて感じる最初の問題について【動かない・使わない】 
【e-typing(イータイピング)】実務レベルのタッチタイピング(ブラインドタッチ)とその重要性ついて【寿司打】
【外し方】REALFORCEキーボードの掃除のやり方について【スプレー】
【レベル】イータイピング(e-typing)練習結果の詳細な見方と拡張機能(e-typing plus)の効果的な使い方について【スコア】

PBT(Paper Based Testing)方式とは

PBT(Paper Based Testing)

PBT方式は、一番馴染みのある紙(ペーパー)媒体を主とした試験方法です。
ひと昔前は解答用紙に記述する形式が主流でしたが、現在はマークシート形式が主流となっています。

難関資格の場合、現在でも一次試験はマークシート形式で、二次試験は記述形式が多いようです。

例:司法試験
  予備試験
  公認会計士試験
  医師国家試験

CBT(Computer Based Testing)方式とは

CBT(Computer Based Testing)

CBT方式(パソコン受験)は、紙や筆記用具を使用せず、試験会場備え付けのパソコンを使用して回答する形式です。

PBT方式と比較し以下のようなメリットがあるため、コストが抑えられることや試験日程を多く組めることから、ここ数年で増加してきています。

  • 出願手続きのオンライン化
  • 受験手数料のオンライン化・キャッシュレス決済


例:日商簿記
  英検S-CBT
  マイクロソフト オフィス スペシャリスト (MOS)
  アマチュア無線技士養成課程の修了試験
  

IBT(Internet Based Testing)方式とは

IBT(Internet Based Testing)

IBT方式は、CBT方式と同様にPCを使用することは同じですが、インターネットに接続している端末を使用することが特徴です。

試験によっては、在宅で自前のPCで受験可能なものもあります。

就職試験などの適性検査簡易検査などでよく使用されていますが、合否や採点が厳しい資格には向いていないようです。

例:タイピング検定 イータイピング・マスター

PBT方式・CBT方式・IBT方式の特徴比較について

PBT方式CBT方式IBT方式について、それぞれの方式の特徴を比較すると以下のようになります。


 試験日程 
 
 ネット環境  公平性  試験の難易度 
 
 PBT方式 
 
固定不要高い高い
 
CBT方式
(パソコン受験)
柔軟不要普通~高い普通
 
IBT方式

柔軟必要低い低い~普通

現状、試験の公平性・厳格性を求められる資格・検定試験において、PBT方式もしくはCBT方式が採用されています。

IBT方式は、試験監督が不在になることが多いので公平性・厳格性についてまだまだ改善の余地があります。

公平性・厳格性が強く求められる資格・検定試験にIBT方式が採用されるには、また時間が必要です。

司法試験及び予備試験のCBT方式(パソコン受験)化について

日本で最も難しい資格試験の1つである「司法試験」と「予備試験」の試験方式が2025年度(令和7年度)から変わる予定です。受験者の利便性の向上や、試験関係者の御負担を軽減を目的としているとこのこです。

法務大臣閣議後記者会見の概要によると、以下のことが予定されています。

・2025年度(令和7年度)

 「司法試験」及び「予備試験」の出願手続等のオンライン化及び受験手数料のキャッシュレス化

・2026年度(令和8年度)

 「司法試験」及び「予備試験」のCBT方式による試験の導入

従来の論文式の試験(司法試験)では、手書きで40,000字程度の記述をする必要がありました。

受験者側が「手書きで書くこと」の負担に加え、採点者側が「採点が困難な文字」を判別するという大きな負担もありました。

一方で海外に目を向けると、アメリカのニューヨーク州などではすでにCBT方式(パソコン受験)による司法試験が実施されているようです。

手書きの場合、受験者同士の記述スピードの差はそれほど大きくないと思います。

しかし、CBT方式となると手書きの場合よりも受験者同士の記述(タイピング)スピードに大きな差が生まれることは確実でしょう。

タイピングによる記述が速ければ、問題に対する「思考」「見直し」に時間を多く割くことが出来ます。

タイピング技術の優劣によって、試験の「時間配分」にも影響を及ぼすことは確実です。

正確かつ俊敏なタイピングで記述試験を有利に進めることは、今後の「司法試験」・「予備試験」合格の近道になることは確実です。

令和6年8月2日現在の情報ですが、CBT方式による試験導入に関するQ&Aによると、以下のことが予定されているようです。
まだ予定ですので変更の可能性は捨て切れませんが、以下の事項を意識したCBT試験対策を早めにする必要があるようです。

司法試験委員会(法務省)が用意したパソコンを使用して試験を実施する

・集合形式での試験実施する

・全試験場で同等のスペックを有するノートパソコン(モニターサイズ:16インチ以上(モニターの対角線の長さが40.6cm以上))」を用意する

ノートパソコンのキーボード配列は、Windowsの日本語用キーボードで、106キーボード、108/109キーボード、112キーボードのいずれか

・CBT試験で使用する文字入力ソフトは、「日本語Microsoft-IME」を使用する

「コピー」、「貼り付け」、「検索」等のドキュメント編集に係る一部機能は使用できるようにする

・Windowsのキーボード「ショートカットキー機能」は、使用できないようにする

・ショートカットキーではなく、マウス操作により当該機能(コピー、貼り付け、検索等のドキュメント編集に係る一部機能)を実行する

・Microsoft-IMEの「予測文字変換」、「手書き入力」等の機能は、使用できないようにする

上記からある推測できることは、以下のとおりです。

・モニターサイズが16インチ以上なので、主流のサイズである16インチor17.3インチのノートパソコンになる可能性が高い。

・ショートカットキーが使用不可なので、キーボード配列に特徴のあるNECのノートパソコンの可能性もあり。(私の友人からはNECキーボード配列はかなり不評)

将来的に、難関資格・検定を受験することを見据えている中高生などは、「単語登録(辞書登録)機能」「予測変換機能」などタイピング入力を補助する機能は極力使用しない方がよいかと思います。
試験本番は、あらかじめ用意されたパソコンを使用することになります。
普段のタイピングから「単語登録(辞書登録)機能」「予測変換機能」を使用することに慣れてしまうと、「単語登録(辞書登録)機能」「予測変換機能」がないがために答案の作成が困難になり、思わぬミスを招く可能性があるからです。

同様の理由で、普段使用しているキーボード(入力機器)に慣れ過ぎないことも重要かと思います。
試験会場にて私物のキーボードを持ち込める可能性はかなり低いでしょう。
最もオーソドックスなものとして、ノートPCに付属しているパンタグラフタイプやデスクトップPCに付属しているメンブレンタイプが良いと思います。
あまり高価そうでない(安価なもので)一般的なキーボード本番を意識したタイピング練習に良いかと思います。

安価なキーボードであまりにも高速タイピングをするとかなりの確率でミスタイプ判定になってしまいます。
あくまで体感ですが、試験の本番環境で普段使用しないキーボードを使用する場合、300~350WPM(一分あたりの入力文字数)くらいがミスタイプ判定されないラインだと思います。これ以上速くタイピングするとうまく文字認識しない可能性が高いです。

今後の資格・検定試験の方式の変化とその対策について

「司法試験」及び「予備試験」の試験方式がCBT方式(パソコン受験)になるという方向性が決まりましたので、他の難関資格・検定試験にも影響を与える可能性が高いです。

資格・検定試験のCBT方式化といっても、単なる選択肢を選ぶタイプ(マークシート)の試験・検定であれば、PBT方式と比較してもそれほど差はないと思います。

しかし、難関の資格・検定となると現状、手書き又はタイピング入力を問わず記述式の試験がほぼ必須となります。

タイピング界隈では、「WPM」=words per minuteという数値でタイピングの速さを数値化することが一般的です。
WPMとは、1分あたりの入力文字(英数字キー)数を意味します。

タイピングが速い方ですと、WPMが300~400程度を出すのは珍しくありません。
タイピングがあまり速くない方ですと、WPMが150~200程度かと思います。

当然、タイピングの速さだけで論文の良し悪しが決まる訳ではありません。

しかし、資格・検定試験に対し同程度の知識を持った受験者同士であれば、タイピングの能力が合否を分ける可能性は十分にあります。

仮に、タイピングの速さに2倍程度の差があれば、論文の構成を考えるのに使える時間に大きな差が生まれますので、論文の良し悪しにかなり影響すると思います。

また、タイピングの正確性・速さが高ければメンタル的にも余裕をもって試験に臨めると思います。

将来的に難関資格を目指している中高生などは、意識的にタイピングの正確性・速さを高める訓練をしておくべきかと思います。

それだけで、難関資格に挑む際の大きなアドバンテージになる可能性があります。

タイピングを習得する際の運指(どの指でどのキーを打つか)を決める際は、以下のことをおすすめします。

標準運指を習得

運指の最適化は、必要最低限

理由は、現状、資格・検定試験における入力機器環境が未知数であることです。
自宅などで慣れた入力機器でタイピングをする場合は問題ありませんが、独特な運指最適化を常とすると、試験当日の入力機器の環境次第でミスタイプが激増します。
あくまで、資格・検定試験を有利に進めるための「ツール」としてのタイピングを目指すのであれば、過度な「運指の変更」や「最適化」は避けるようにしましょう!

まとめ

  • 難関資格(司法試験・予備試験)については、徐々にPBT方式からCBT方式(パソコン受験)に変化する可能性が高い

  • 難関資格(司法試験・予備試験)については、公平性の観点からIBT方式になる可能性は低い

  • 難関試験(司法試験・予備試験)の論文試験の合否は常に紙一重。タイピングが速く、正確だと、思考や見直しに時間をかけられる。結果、質の良い論文が書け、合格を勝ち取れる可能性も高くなる。

  • 普段使用している入力補助機能キーボード慣れ過ぎないことも大事。

  • 標準運指を習得し、運指の最適化は最低限にとどめる。

  • 難関資格(司法試験・予備試験)を受験する予定の中高生は、早い段階からタイピングの正確性・速さを高める訓練をしておこう。