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今回は、「ローマ入力」と「かな入力」のメリット・デメリットについて解説します。
そもそも「ローマ字入力」はともかく、「かな入力」とは何ぞや??という人が結構多いのではないかと思います。
ひと昔前の学校では、ワープロ部(パソコン部)などで教える入力方法は、「かな入力」がかなり主流だったようです。
実際、50代くらいの事務職員には、いまだに「かな入力」しか使用できない人も割と普通に存在します。
また、我が国のデジタル化をけん引する某デジタル大臣も、強硬な「かな入力」推しの1人です。
その主張を真に裏付けるように、先のREALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2024において、「かな入力」使いの選手が初めて優勝を飾りました。
色々と述べましたが、結論から言うと、今からタイピングを練習する若い方には「ローマ字入力」が圧倒的におすすめです。
理由は、以下のとおりです。
- ひと昔前と違い、普段の文章入力において英語(アルファベット)を入力する機会が多いため
- 日常的に私たちが使用する和製英語には、「濁音」・「半濁音」・「促音」が多く含まれるため
ただし、特定の条件下では「かな入力」が有利になるケースも極稀にあると考えています。
では、「ローマ字入力」・「かな入力」のメリット・デメリットをそれぞれ確認していきましょう!
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ローマ字入力
「ローマ字入力」は、アルファベットの組み合わせでひらがなを入力する方法です。
覚えるキーは、「A」~「Z」までの26文字と少ないうえ、指の移動範囲(守備範囲)も狭いです。
メリット
- 使用するキーが少ないため、短期間でキーを覚えやすい
- 指の移動範囲(守備範囲)が狭い
- アルファベットの組み合わせでひらがなを打つので、自然と英語入力にも対応可能
デメリット
- 子音(あ行以外)を打つ場合、「かな入力」に比べ打鍵数が多くなるため、スピードが落ちる
- 小学校低学年以下には理解がなかなか難しい「ローマ字」の知識を身に付ける必要がある
- 促音(小さい「っ」など)の入力のルールが独特なため、慣れるのに時間を要する
かな入力
「かな入力」は、キーボードに刻印されているひらがなのキーをそのまま押して入力する方法です。
「ローマ字入力」と違い、複数のキーを組み合わせて入力する必要がなくキーを1回押せば入力できますので、慣れれば速く入力可能です。
某デジタル大臣が『「かな入力」のほうが速い』と論ずる根拠は、これに尽きます。
ただし、覚えるキーは「あ」~「ん」までの46文字と多く、また指の移動範囲(守備範囲)もとても広いので、覚えまで多くの練習と時間が必要です。
メリット
- キーボードに刻印された「ひらがな」を打つだけなので、とにかくシンプル
- 打鍵数が1回だけなので、慣れればローマ字入力より速く打てる可能性がある
デメリット
- 覚えるキーが多く、指の移動範囲が広い(守備範囲が広い)
- 英文を入力する場合は、アルファベットのキーの配置を別途覚える必要がある
- 「濁音」・「半濁音」の多い文章の場合、別のキーを組み合わせる必要があり難易度が跳ね上がる
「かな入力」が「ローマ字入力」より有利となる条件とは?
「かな入力」が、「ローマ字入力」より有利となる特定の条件は、下記のとおりです。
競技タイピング(RTC・毎日パソコン入力コンクール)などで、通常よりも特にタイピングの速さを競う場合
多くの練習量・時間をかけることによって、「かな入力」のほうが理論上は速く・正確に打てる可能性は確かにあります。
しかし、それはあくまで膨大な練習量に裏付けされるものであり、中途半端な練習量では「ローマ字入力」のスピード・正確性を凌駕できるものではありません。
上記の条件を除くと、実務上の理由で新たに「かな入力」を習得するメリットは、現状ほぼありません。
あるとすれば、「ローマ字入力」と並行してあくまで趣味タイピング(?)として「かな入力」を習得するケースがほとんどだと思います。
ローマ字入力とかな入力の切り替え方法
普段、「ローマ字入力」しか使用しないと「かな入力」への切り替え方法を知らないことも多いと思います。
念のため、「かな入力」への切り替え方法を紹介します。
「ローマ字入力」から「かな入力」に切り替える方法は、次のとおりです。
タスクバーの右側の「A」をマウスで「右クリック」する
「ローマ字/かな入力」にポインタ(矢印)をおくと、「ローマ字入力」or「かな入力」を選択できます。
めったに切り替えることはないでしょうけど、「かな入力」に興味のある方は入力方式を切り替えてみて、趣味の範囲で練習してみるのも面白いかもしれません。
指のいい運動・刺激になることは確かです。
まどめ
- 「ローマ字入力」は、覚えるキーが非常に少ないのでタイピング初心者全般に向いている
- 「かな入力」は、覚えるキーが多く、アルファベットキーも別途覚える必要がありタイピング初心者にはあまり向いていない
- タイム・パフォーマンスなどを考えると「ローマ字入力」一択だが、「競技タイピング」など特殊な条件でタイピングの速さを競う場合は「かな入力」が「ローマ字入力」より有利になる可能性がある
ただし、膨大な練習量を確保できなければ「かな入力」が「ローマ字入力」を凌駕することはかなり難しい